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世界情勢を読む(2)~イスラム化~
20世紀に入る直前に京都で開かれたクリスチャンの世界宣教会議で各国の代表が異口同音に語っていたのが、「21世紀はイスラムの広がる世界になるだろう」という事だった。果たして現在、世界の56ヶ国では、人口の大半がイスラム教徒である。驚いたことに本家のアラブ人は20%程度で、大半はインドネシアをはじめとする東南アジアの国々である。北アフリカの諸国家も各々80%がイスラムでソ連から独立した国々も国の50~80%がイスラムである。本場の中東はいうまでもない。今や世界の5人に1人の16~18億人がイスラム教徒で、イスラムはクリスチャンに次いで第二の宣教となった。イスラムは元々AD614年、マホメットにより起こされたが、こんなに拡大したのは20世紀も後半に入ってからのことである。しかし、すでに1957年には「ソ連がイスラム化する日」という本が出版され、英国のチャールズ皇太子は1985年、イスラム学のオックスフォードセンターのオープニングスピーチで「これからの時代はイスラーム文明を理解しなければ、西欧文明自身も破綻をきたすだろう」とまで言っていた。黙示録6章には主の昇天後、すべての権威を受けられた主が地上に4つの権威権力を遣わす幻がある。その3番目の権威権力が黒というイメージカラーで代表される権力で承認がその上に乗っている黒馬である。これはオイルマネーを持つ黒装束のブラックモスレン(イスラム教徒)そのものである。現在、注目されているイスラム国はシリア・イラクにまたがっているが、同じイスラムなのに分裂して戦っている。特にシリアではアサド大統領のシーア派とスンニ派のイスラム国との泥沼戦争になっている。これはイシュマエルの子孫は決して一つにまとまらないというハガルに与えられた預言の成就である。
『また、主の使いは彼女に言った。「あなたの子孫は、わたしが大いに増やすので、数えきれないほどになる。」さらに、主の使いは彼女に言った。「見よ。あなたはみごもっている。男の子を産もうとしている。その子をイシュマエルと名づけなさい。主があなたの苦しみを聞き入れられたから。彼は野生のろばのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべての人の手も彼に逆らう。彼はすべての兄弟に敵対して住もう。』 (創世記16:10~12)
(2014年11月16日)
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