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どうしても必要なこと
よく知られているベタニヤ村のマルタとマリヤの姉妹とイエス様のお話である。マルタがいろいろと主のもてなしのため、立ち働いている時、妹のマリヤが主の足もとに座ってみことばに聞き入っていた。マルタはイライラして主に「妹の私の手伝いをするようおっしゃってください」と言った時のことである。主は答えて「マルタ、マルタ。あなたはいろいろなことを心配して気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」と言われた。この「どうしても必要なこと」は口語訳では「無くてはならぬもの」と訳されている。マリヤの選んだそれは主の足もとに座ってみことばを聞き、主と対話することである。つまり「みことばと祈り」である。さて、私たちはこれを「どうしても必要なこと」と本当にわかっているだろうか。もともと人はパンだけでなく、神の口から出る一つ一つのことばによって本当に生きる存在なのだが、神のみことばによって生まれた神の子クリスチャンはそのみことばのミルクによって成長するのである(Ⅰペテロ2:2)。しかもみことばはクリスチャンがサタンと戦う時の唯一の攻撃的な武器である。秘密兵器の祈りと御霊が与えてくださるみことばがなければサタンには勝てない。そして、その祈りは超多忙だったイエス様がいつも朝早く、また時を購って持っておられたどうしても必要だった時であり、私たちが栄光から栄光へ主と同じ姿に変貌させていただく時でもある(Ⅱコリント3:18)。ダビデはこの祈りを「私のいのち」とまで言っている(詩篇42:8)。また、サムエルは「私もまた、あなたがたのために祈ることをやめて主に罪を犯すことなどとてもできない。」と言っている。みことばと祈りの時、デボーションを大切にしよう。
『しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや一つだけです。』 (ルカ10:42a)
(2014年11月23日)
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