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三つの勢力と神の民の守り

 

 

 これは聖書に基いて歴史と世界情勢を概観するシリーズの第4弾である。主の復活・昇天・着座の後、来るべき主の地上再臨による神の国出現の前に主は4つの勢力をこの地上に送られた。

 その第一は帝国主義である。ローマ帝国の崩壊後、375年の民族大移動経て、ヨーロッパの各国が誕生し、それが列強となってスペイン、ポルトガルからイギリスに至るまで、アフリカ、アジア、アメリカ大陸まで進出し、そこを植民地化しようとした。これが帝国主義であって現代史は現在に至るまで、その植民地にされた諸国、諸民族の列強からの独立の歴史でもある。これはノアの預言「ヤペテ(白色人種)は天幕を広げ、カナン(黒色人種)はしもべとなる」の成就でもある。帝国主義ははじめ絶対王政であったが、王の権威は民主化と商業化によって現在国民主権になっている国が多い。そしてそれと全く反対の勢力、すなわち共産主義が平等の旗のもとに、しもべ(働く者)の力として台頭し、ソ連や中国を生んだ。この二つの勢力の対立は、最近まで冷戦や鉄のカーテンとして知られていたものである。そして現在、さらに第三の勢力としてイスラム勢力が台頭して来た。現在は民主化と商業化の中で、この三つの勢力(帝国主義・共産主義・イスラム勢力)がせめぎ合う世界情勢なのである。しかし、どのような勢力であっても、また自由・平等・博愛とどのような旗を掲げようとも、人の国は人間の罪の故に、救い主がなければ必ず腐敗する。主はこのような世の中に救い主を送られ、彼らがその悲しみの中から救い主を求めるのに応じて神の国に入るべき神の民を救い出そうとしておられるのである。神の民とは教会とイスラエルのことであり、今、心の中に隠された神の国を持つ教会は実はすべての権威を持たれる主によって守られ導かれている。それ故、世界情勢は祈りの答えとして神の民が守られるように推移するのである。国は究極的には主のものである。

 

『御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。・・・国と力と栄えはとこしえにあなたのものだからです。アーメン。』 (マタイ6:10、13)

 

(2015年1月18日)

 

 

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