クリスマスの天使はなぜ軍勢？

　

 

　クリスマスの夜、野宿で夜番していた羊飼いたちに主の栄光とともに現れた天使は「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」と福音を伝えました。その時、その天使と一緒に多くの天の軍勢が現れて神を賛美しました。「いと高き所に栄光が、神にあるように。地の上に平和が、御心にかなう人々にあるように。」

　ところで、なぜ「天の軍勢」なのでしょうか？ 実は私たちのいるこの世界（地上）と第三の天と呼ばれているいと高き所の間には中天という世界があり、そこでは自分が上に成ろうとして落とされた堕落した天使のサタンとその家来たちが、ミカエルやその他の天使たちの軍勢と今も戦っているのです。イエス様の十字架と復活の御業によって、黄泉の世界はイエス様が奪い、死の力を打ち破ってサタンの頭を砕かれましたが、サタンはまだ神様の定めた時まで中天からこの地上を支配しようとして、人間もサタンが行くところの地獄に道連れにしようとあがいているのです。中天のサタンは間もなくミカエル軍に負けてこの地上まで落とされるはずですが、この世の神であるサタンはもう一つの戦場である人の心の中でその人を堕落させようとして働いているのです。救い主が来て下さったのは、この暗闇の働きを打ち砕き、御心にかなう人々に本当の平和を与えるためです。御心にかなう人というのは、心の貧しい人、この世の悪と罪を悲しんでいる人、救い主を心にお迎えする心の柔和な人のことです。ですから、救われて神の子に新生したクリスチャンは神の戦士として誘惑に打ち勝ち、魂に戦いを挑んでくるこの敵に勝利しましょう。

 

『それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたし（イエス・キリスト）を人信じる信仰によって彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって、御国（天国）を受け継がせるためである。』 （使徒26：18）

 

（2014年12月7日）