・ 誠実を養え

　

夏の終わりにはいつも蝉のツクツクボウシがうるさいほど鳴く。夏休みがある学生にとっては

「（夏休みが終わってしまうが）つくづく惜しい、つくづく惜しい」と聞こえるかもしれない。ところが、今年は、夕方ごろやっと鳴いているのがわかる位少ないようだ。多分猛暑が続いているからかもしれない。勤勉の代表のように聖書に書かれている蟻も、いや、蚊までもへばっているようで、その姿が目につかない。新聞の漫画欄には、毎日のルーティン（決まったこと）を繰り返すだけで一日が終わってしまったと話している一家の話が出ていた。クリスチャンのルーティンの中にデボーション（主に祈り、みことばを読むひと時）がある人は幸いである。

さて、こんななんとなく疲れがとれないような毎日に、それでも与えられた仕事や、やるべきことを忠実に誠実にこなしている人は、主がどれほど喜ばれているだろうかと思われる。イスラエルの王ダビデは、みんなが存在も気にしないような羊飼いの仕事を主の前に忠実にこなしていた。そんな彼に目をとめて、主はサムエルを通して油を注ぎ、後に王にまで引き上げてくださったのだが、ダビデにとっては敵の巨人ゴリアテと戦うのも、毎日羊を狙ってくるライオンや熊と戦うことも全く同じであった。まさに、小さなことに忠実な者は大きなことにも忠実であったわけである。私たちも日常の平凡な生活（本人にとっては平凡ではないかもしれないが…）を主の前に忠実に誠実に歩んでいきたい。

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　　　『主に信頼して、善を行なえ。

　　　　地に住み、誠実を養え。

　　　　主をおのれの喜びとせよ。

　　　　主はあなたの心の願いをかなえてくださる。』　

　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇37：3.4）

 

（2018年9月2日）

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